2017年2月度ラオス便り第3号(ルアンパバン報告)

2017年2月度ルアンパバン組視察報告

1.概要

3月2日(木)~6日(月)全行程5日間でルアンパバンからメコン川の支流のウー川沿いに点在する学校を中心に訪問視察を行った。過去にDEFCが建設した村学校、および奨学金の支援を行っている中等学校である。訪問先では小学校低学年では生徒達との交流が中心で、同行した手しごと屋とつぼみの会の皆様が色々なツールを駆使して交流を図った。中等学校では現在奨学金を支援している学生及び先生方との面談が中心であった。また新たな奨学生選定のための仕事を行った。事前に各学校ごとに試験問題を送って、試験を実施して貰い、解答を受け取った。

学校視察の空いた時間に草木染や藍染の村と工房を訪問し作業を見学するとともに村人が織ったマフラーなどをお土産に購入した。

今回は合計9校を訪問し当初の計画はほぼ予定通りの成果を上げることができた。

総勢28名の視察団の皆様

総勢28名の視察団の皆様

 

校庭で楽器演奏

校庭で楽器演奏

 

 

 

 

 

2.参加者  DEFCスタッフ(通訳含む)、手しごと屋豊橋の皆様、つぼみ会の皆様、それに3月5日から合流したポンサリ組の3名、合計28名。

3.行 程

 3月2日(木) 手しごと屋豊橋15名が首都ビエンチャンに到着、ホテルにチェックイン後市内観光。
 3月3日(金) 午前の便でルアンパバンに移動、ルアンパバンでつぼみの会の皆様6名と合流、午後はタラート(市場)、夜はナイトマーケットを観光と買い物。
 3月4日(土) パクゥー中等学校、ナンバーク中等学校を訪問、帰宅しないで残っていた女子寮の学生たちと面談、領内視察、集まってきた子供たちと遊び、奨学生と面談、奨学金試験解答回収。
 3月5日(日) ナーヤン中等学校、パクモン中等学校、ナムトゥアム中等学校を訪問、奨学生面談、日曜であるが残っていた学生たちと面談、生徒小屋を視察、生徒達と交流。奨学金試験解答回収、ポーンケオ小学校訪問、文房具他をプレゼント、ナーヤン村で藍染草木染工房の見学。
 3月6日(月) ポーンチャル村小学校、ラートコック村小学校を訪問、小学生達と交流、夕刻ルアンパバンで現地解散。

4. 奨学生との面談

各学校で現奨学生と面談を行った。全体的に非常に勤勉なでおとなしい学生が多い。

卒業後は上級学校に進学を希望するが、そのための具体的な勉強なり計画を持っている学生は少ない。自身のことを積極的に発言する学生は少ないが、中には英語で発言しても良いかという学生が居てレベルのバラツキを感じた。

また、中には教師を慕って異動した教師が教える学校に転校したという学生も複数いたのには驚きであった。さらに教師が他校に異動してしまったため、感極まって面談中に涙した学生が居た。この純粋な気持ちに感銘を受けた。以下学生達との面談記録の要点を記す。

・母、叔母二人、本人の四人家族。父が亡くなったため将来医者になりたい。
・モン族で家が遠いため叔父の家で住んでいる。3週間に一度位帰省。実家では焼き畑の手伝いをしている。
・指輪を3つも嵌めている生徒は祖父母と住んでいる。父がビエンチャンに出稼ぎをしている。将来は医者になって祖父母を助けたい。
・奨学金は学校以外の勉強に使っている。卒業後はラオス国立大学で建築の勉強をしたい。
・現在高校4年生。数学、化学、英語が得意。卒業後国費留学で海外で勉強したい。英語の先生が移動して居なくなり悲しい。
・他の高校から転校した。理由は本人は数学が得意で数学の先生が有名なため。
奨学生との面談風景

奨学生との面談風景

奨学生との面談風景

奨学生との面談風景

5. 小学生との交流

手しごと屋とつぼみの会の皆様は、ラオスの子供達に日本の遊びを紹介しようとラオスに出発前に色々なアイディアを出し合って準備をしてきていた。手しごと屋のグループは小学生から大学生それにシニアの方まで正に老若男女が勢ぞろいしており、夫々の経験や創造の知恵を絞って色々な道具を準備して参加して頂いた。圧巻だったのは”あやとり”であった。行たのは小学5年生の参加者である。このために同行の祖母が50本のあやとりを準備しラオスの子供たちに配って遊び方を教えた。子供たち同士であたかも友達のように教えあって楽しく遊んだ。

ハーモニカや樹音、ピアニカなどを使った日本の音楽紹介も良かった。以下交流ツールなどを記す。

・詩吟
・ハーモニカ、樹音、ピアニカ
・折り紙遊び、折り紙の鎖で部屋のお飾り
・あやとり
・唄と踊り
・生徒のお絵かきと身長測定
・ゲームなど
あやとり遊び

あやとり遊び

折り紙の輪で教室を飾った

折り紙の輪で教室を飾った

 

 

 

 

 

 

6. ナーヤン村での藍染見学

藍染工房

藍染工房

7. 反 省 等

ルアンパバンの視察では多くの交流と新しい経験、学びがあった。反省も含めて以下列記する。

・大人数(今回は25名)の同行案内方法の改善。
・奨学生との面談について適切な質問を行うよう改善。
・大勢の子供たちにノウハウを教える場合の指導方法を勉強。
・教師を慕う純真な心を持つ学生達の存在を学ぶ。

8. 参加者の感想など

ラオスの風は温かい 手しごと屋豊橋 参加者

ラオスに足を入れるのは、全員初めてでした。ヴィエンチャンは想像より都会的できれいな町でした。町中世界遺産のルアンパバーン。ナイトマーケットがとても安く楽しかったです。朝の托鉢風景も独特でこれも良し。

いろいろな学校への訪問はそれぞれに衝撃的でした。過去に文字のない生活を強いられてきたラオスの歴史、生活継承の不確かさとスロータイムにびっくりです。世界の大国によっていじめられ犠牲になった(日本も含む)民族。それでも命は受け継がれてきました。植民地化されたらもっと色濃くヨーロッパの文化や知的遺産が残るはずなのにこの国にはあまり感じられない。どういうことなのかと不思議でなりません。しかし、自然と人間の豊さに心あたたまりました。どんな風が吹いて来ようとラオの風は暖かい。

行きたかったタイ・ラオス、世界を見てきなさいと母に背中を押され(抜粋)

手しごと屋豊橋最年少参加者

「狭い世界を見ているのではなくもっと広い世界を見てきて欲しい」という母はそんなことを考えていたことを知って嬉しかった。学校の教室は木などでできていて、とても狭く1つの机に4人くらいぎゅうぎゅうに座っていて教科書は1人に一冊無くて、そんな学校ばかりだったのでびっくりしました。そうしてみると、私たちなんか、とてもいいところで生まれて、とても裕福でお金持ちなんだなと思いました。

ラオスに感動、今の境遇に感謝 つぼみ会参加者

メディアだけから知っているラオスの貧しい暮らし。DEFCに参加することで 教育が受けれない子供がいる環境や状況を知りたいと思い参加しました。

女子寮を見学した時には愕然としました。薄暗い大きな部屋が2段になっていて 粗末な布団のスペースだけが自分の場所。そこに30人の生徒が住んでいる。キッチンとは呼べない場所で地面での調理。日本では考えられない環境に泣きそうになりました。でも彼女たちは美しい笑顔で私たちが持っていったノートや小物を喜んでくれた。

日本の子供にあげても何も喜ばないようなものでも嬉しそうに手を合わせて喜んでくれる裸足でボロボロの服の子供を見たら抱きしめたくなる愛おしい気持ちだけでした。色んな学校を巡りましたが、言葉は気持ちを超えるという熱い体感もできました。ラオスでは自分自身では自分自身で生きていく知恵、強く生きる術、感謝の心、大事にすること…etcを学びました。以前「日本人は生活をお金で買っている。自分自身で生活できない」というのを聞いたことがありますが、その意味がなんとなく分かりました。衣・食・住。どれをとってもお金で買うのが当たり前になっている気がします。

日本とは生活も環境も大きく違いますが、今回ラオスに行ったことでそれぞれの良さを知ることが出来ました。また日本でとても幸せな環境にいることを実感しました。最後になりましたが、DEFCの活動が 恵まれない子供たちの将来を大きく、明るくしていることも目の当たりにしました。学校をつくったり、奨学金を募り大学に行けるように援助したり…。

DEFCからラオス大学に行けるようになった学生の夢も将来のラオスに貢献する素晴らしい夢でした。この経験は私の今後の人生に必ず活きると確信しています。本当に素晴らしい経験を有難うございました。

以上