2017年2月度ラオス便り第4号(シェンクワン視察記録)

視察記録 シェンクアンはるか   桐原 栄美子

期 間  2017年  3月7 日(火)-3月10日(金)

女子隊 ラオス、空路シェンクアン到着、残留不発弾処理センターに直行しました。所長から、不発弾処理に関する映像とお話を受けました。国内の不発弾処理終了にはまだ100年以上がかかるそうです。翌々日に探索と最終爆破処理作業の現場を訪問することができました。メイン道路のすぐ側で民家や畑の点在する小さな村です。女性隊リーダーから作業の流れについて説明があり、血液型と何かあっても自己責任ですと示す文書に署名、探索と発掘現場を見せてもらい、おしまいに500メートル離れた場所から、掘り出した爆弾の爆破スイチを同行者が押させていただき、3ヶ所同時の爆破でした。爆発音の響きは何度聞いても身の縮む思いがします。

危険を伴う作業には、女性の細かく繊細で慎重な能力が必要とされるので、このチーム12名の隊員のうち女性が8名、うち既婚者が6、妊婦さんが1名おられたのも驚きでした。別れ際の話で、家庭を持って働く苦労話ではどこの国の女性も同じで、たくましいものだと思いました。特に日焼け顔の女性隊員の皆さんは美しく立派です。日本から持参したささやかなお土産を渡し、活躍と再会を願ってお別れしました。

たろうの図書館と出会いのふしぎ 楽しみにしていた場所、ゲオバトウ村、ラオスでも一級の僻村の一つでしょう。濃い霧の中3年ぶりの訪問です。20名位の幼児や低学年の子供たちが目をキラキラさせて待ってくれていました。早速図書館の安井さん((モン族民話研究者)が通訳してくださり、サルカニ合戦のエプロンシャターや、輪つなぎ、手洗い教室をしました。窓から覗いていた高学年の子供たちや、乳飲み子を連れた若いお母さん達で、いつの間にか八畳位の図書館はいっぱいになりました。みんなでワイワイ、2時間遊んで、あちこちから頂いた絵本やノート、歯ブラシ、お菓子のプレゼントを渡し、返礼の歌声を聞いてさよならをしました。

昼食は安井さんの定宿である元村長さん宅、おばあちゃん手作り料理をいただきました。裏庭には数年前に亡くなった御主人の墓があり、軒先にはおばあちゃんの棺桶がおいてありました。ご馳走になり、お礼を言うと、「たくさん食べ、たくさん飲み、寝て行け」と言われ。「また来ます」と返事すると、「早く来ないと私はもう年寄りだから居なくなるよ」と即答され、うるうるの別れでした。二日後に不思議な出会いがあるなんて想像もしないことでした。

その日はシェンクアンに帰って市場見物でした。同行者たちは竹カゴの中に入れられて売られている生きたブタやトリを見に行きましたが、私は苦手なので一人ぶらぶらしていました。あまりにも暑いので、米屋の店先の40才ほどに見えるの優しそうな二人の側に座らせもらい、待つことにしました。私が日本人とわかり身振り手振りで会話し、デジカメの写真を見せると、たろうの図書

館や安井さんやゲオバトー村の写真を指さし興奮気味! 直ぐに通訳のミーさんを呼んで話を聞くと、米屋のおばさんは2日前に世話になったゲオバトー村のお婆さんの孫娘で、安井さんの日本名はわからないけどモン族名のパヌンであると言いました。

村に里帰りをした時には子供たちをたろうの図書館で遊ばせたこと、さらに彼女は、「パヌンの知り合いの皆さんはわたしのお客さんだから、歓迎したいのだが今はなにもできないので」 と店先の売り物のお菓子〝あげお焦げ〟を全員にプレゼントしてくれました♪

かのおばあちゃんにしてこの孫娘、モン族の人たちの温かい豊かな心をいただきました。きっと、この素敵な出会いは、たろうの図書館の太朗さんからのサプライズだと、夢見る乙女!である私は信じました。

不発弾授業の参観 田舎の小学校を2つ訪問、不発弾教育の授業を参観しました。ここは今でもが森や林、畑や水田はもちろん、宅地や校庭でも時には危険なクラスター爆弾が見つかるところです。何も知らない子供たちが見つけ、おもちゃにして遊んでいるときに爆発して死傷することが依然起こっています。事故を防ぐため小学校一年生から爆弾についての授業をやっているのです。授業は爆弾の絵と果物やおもちゃの絵を見せて、爆弾はこういうものですと教えています。子どもたちは真剣に先生の質問に答えていました。

参観お礼のあいさつで、同行の一人は、あたま、眼、手と足を日本語とラオス語で黒板に書かせたあと、身振り手振りを入れた即興の歌で「爆弾に気をつけようね、爆弾であたま、眼、手や足をなくさないようにしようね…」と歌いました。もう一人は別れ際に先生たちに「こんな小さい子たちへ爆弾の教育をしないことはつらいですね」と伝えました。ほかに不発弾被害者支援センター、被爆仏像の寺を訪問しました。

この夏、わが家の小さな庭ですが、ひまわりを咲かせたいと思います。お世話になった安井さんが長老からもらったモン族名「パヌン」は〝ひまわり〟だそうです。

以上

不発弾処理現場で

不発弾処理現場で

太郎の図書館で

太郎の図書館で

 

 

 

 

 

 

爆弾で建物が破壊されても仏像が残っているワット・ピアワットで

爆弾で建物が破壊されても仏像が残っているワット・ピアワットで